論語【八佾第三】60. 詩経の冒頭を味わう

漢文と書き下し文

子曰、關雎樂而不淫、哀而不傷。
子(し)曰(いわ)く、関雎(かんしょ)は楽(たの)しみて而(しか)も淫(いん)せず、哀(かな)しみて而(しか)も傷(やぶ)らず。

現代語訳

孔子先生はこのようにおっしゃった。「詩経冒頭の関雎(かんしょ)の詩は、楽しんでも品格がある。悲しんでも冷静さを失わない。」

解説

  • 関雎(かんしょ):「詩経」冒頭の詩。夫婦が仲睦まじく礼儀正しいこと。
    「関関(かんかん)たる雎鳩(しょきゅう)は、河(かわ)の洲(す)に在(あ)り。窈窕(ようちょう)たる淑女(しゅくじょ)は、君子(くんし)の好逑(こうきゅう)」
    意味:なごやかに鳴くみさごは、河の中州にいる。奥ゆかしく上品な淑女は、立派な男性の良い連れ合いである。
    雎鳩(しょきゅう)=みさごは夫婦仲が良いとされる鳥。
  • 淫(いん)せず:品格がある、過ぎることがない
  • 傷(やぶ)らず:冷静さを失わない