子罕第九

論語【子罕第九】209. 倹約なら今風もよい

孔子先生は、古代王朝である周の礼法を理想と考えています。でも例えば節約のために冠の素材を変更して礼法を簡素化することには賛成です。一方、君主に対して堂下からではなく、堂に上がって君主と同じレベルで礼をするような変更は驕りなので、たとえそれが...
老子 道徳経

老子【忘知第四十八】無為にして為さざる無し

老子は、無為であればできないことがなくなる、といいます。では無為とはどんなことでしょうか。日々勉強すれば知識が増えてゆくように、日々を宇宙を動かす道の原理原則にしたがって生きていれば自分はどんどん空になってゆきます。その空っぽの自分が無為で...
子罕第九

論語【子罕第九】208. 孔子先生はマルチタレント

ある村人が、孔子先生について、偉大な方だが、博学すぎて何の専門家なのかわからない、と言いました。先生はこれを聞くと弟子たちに、では何の専門家になろうか、馬術にするか、弓にするか。やはり馬術か、とおっしゃいました。世の中で評価されやすいのは専...
易経

【易経講話】24. 地雷復ー変化の微妙な萌し

復は、かえること。陽がまた下の初九にかえってくること。宇宙の運行、人生の変化は時々刻々に変化する。善いものも、悪いものの、それが盛んな頂点に達した瞬間に衰え始める。天下の乱れが頂点に達すると、その瞬間に、天下がまた治まるべき微妙な萌しがあら...
子罕第九

論語【子罕第九】207. 孔子先生の教えは言葉より実践

孔子先生は利益、運命、仁についてはめったにお話をされなかったといいます。利益は「先義後利」で、自分の役割である義を果たすことが先で、利益はその結果にすぎないから。運命は甘んじて受けるものではなく、自分で切り開く「立命」が儒家の眼目ですが、立...
泰伯第八

論語【泰伯第八】206. 理想のリーダーは私を捨てて公に尽くす

孔子先生は、中国最古の王朝といわれる夏王朝を建国した聖王、禹については批判すべき欠点を見つけることができない、とおっしゃいます。禹王はご自分の食生活や居室などは質素にする一方で、先祖のお祭りは手厚く行いました。また黄河流域の夏王朝では黄河の...
泰伯第八

論語【泰伯第八】205. 民の命を守るリーダーの忍耐こそ至徳

中国古代の殷王朝(BC1600-BC1046)末期、暴虐な紂王による悪政が行われていました。周の文王やその息子の武王は優秀な人材を集めて領土の三分の二を有していたのにもかかわらず、一諸侯として殷王朝に仕えていました。戦争になれば国民が犠牲に...
泰伯第八

論語【泰伯第八】204. 聖王の天意による治世

孔子先生が「書経」に登場する一番最初の聖王である堯帝のことをお話されています。堯帝は今から四千年以上前の伝説の古代の聖王です。その治世は、ただ天のみを仰ぎ見て、ただひたすら天意に順うことで偉大な事業を成し遂げ、すぐれた制度や文化を実現したと...
老子 道徳経

老子【鑒遠第四十七】真理は自分の内にある

大自然・大宇宙の理である道について、どのように知ることができるのでしょうか。老子は、この世の真理は遠くに探しにゆけばゆくほど、分からなくなると言います。世の中のことを知って理解し、ものごとを成し遂げる前提となる真理は、自分の内にあるようです...
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【易経講話】23. 山地剝-すすんで事をなすべきでない

剝は、はぎ落すなりで、削り減らすこと。陰爻が陽爻を削り減らす。この卦は一陽五陰の卦。初めに一本の陰爻が下に生じたのが、だんだん盛んになり、陽爻を削り除き、今は陽爻はただ一本になってしまった。もう少し進めば、この一本も滅亡すべき有様。陽爻を君...