論語【八佾第三】54. 伝統文化の継承は革新

春秋時代の思想家である孔子先生は、その前の王朝であった周を理想的な王朝であると考えています。
その理由は、周がその前代の二つの王朝の伝統文化を見事に引き継いでいる、と考えているからです。現代においても、伝統には磨きをかけ、現代に合ったことを付け加える革新が大事。

書き下し文

子(し)曰(いわ)く、周(しゅう)は二代(にだい)に監(かんが)みて、郁郁(いくいく)として文(ぶん)なるかな。吾(われ)は周(しゅう)に従(したが)わん。

現代語訳

孔子先生はこのようにおっしゃった。「周王朝は、その前の夏王朝と殷王朝の伝統文化を手本として、さらに磨きをかけて伝統文化を盛んにした。私は周王朝の伝統文化を継承したい。」

解釈

  • 二代(にだい):周王朝の前の、夏王朝と殷王朝のこと。
  • 監(かんが)み:手本にして
  • 郁郁(いくいく)として:かぐわしく美しい
  • 文(ぶん)なる:文化が盛んである
  • 孔子先生は周王朝を理想のように考えている。
  • 伝統に磨きをかけ、現代に合ったことを付け加える革新が大事。

参考:中国の歴史

  • 三皇(神話の世界)
  • 五帝(神話~歴史へ):堯・舜(書経の時代)
  • 夏王朝(BC2070-BC1600):禹~桀
  • 殷王朝(BC1600-BC1046):湯~紂
  • 周王朝(BC1046-BC770):文王・武王・周公・成王(書経はここまで)
  • 春秋時代(BC770-BC453/403)←孔子(BC551-BC479)はこの時代の人