論語【学而第一】8. 君子は泰然自若

漢文と書き下し文

子曰、君子不重則不威。學則不固。主忠信、無友不如己者。過則勿憚改。
子(し)曰(いわ)く、君子(くんし)重(おも)からざれば則(すなわ)ち威(い)あらず。学(まな)べば則(すなわ)ち固(こ)ならず。忠信(ちゅうしん)を主(しゅ)とし、己(おのれ)に如(し)かざる者(もの)を友(とも)とすること無(な)かれ。過(あやま)ちては則(すなわ)ち改(あらた)むるに憚(はばか)ること勿(な)かれ。

現代語訳

孔子先生はこのように言った。りっぱな人間は、重々しさがなくては威厳がない。学んでいれば、頑固になることはない。いつわりのないことを大切にし、自分より劣った人を、友とすることのないようにしなさい。過ちがあったなら、それを改めるのにためらうことのないようにしなさい。

解説

  • 君子(りっぱな人)は、泰然自若としている。呆然自失は江戸時代は軽蔑された。
  • 忠信(ちゅうしん):まごころを尽くし、いつわりがないこと。忠義と真実。
  • 過ちは誰にでもあるけど、改めるのが大事。
  • 参考:Wikipedia『呻吟語』(しんぎんご)
    「深沈厚重(しんちんこうじゅう)なるは、これ第一等の資質。磊落豪雄(らいらくごうゆう)なるは、これ第二の資質。聰明才弁(そうめいさいべん)なるは、これ第三等の資質」
    深沈厚重はその人の存在感や人格。胆力があり、沈着冷静で威厳がある。
    磊落豪雄はおおらかさ。
    聰明才弁は技術的な能力の高さ。
  • 参考:論語【雍也第六】141. 知者は水を楽しみ仁者は山を楽しむ