論語【為政第二】32. 本物を学ぶ

孔子先生は、「異端」を学んでも害があるだけだから、やめておきなさいとおっしゃいます。では、異端とは何のことでしょうか?孔子先生の時代は諸子百家で様々な教えがある中で、儒学の学統をまずは本道として重視すべきだよ、というガイドラインを与える意味はありそうです。

では、他の思想は全て否定されていたのでしょうか?孔子先生は「礼」について老子に尋ねるため、わざわざ出かけていったという話も史書に載っていますから、同時代人であった老子には感服していたと思われます。

何が「異端」なのか。何が異端かは何が本道かをはっきりさせることでもあります。論語【為政第二】31. にもあったように、自分で考えるしかなさそうです。

書き下し文

子(し)曰(いわ)く、異端(いたん)を攻(おさ)むるは、斯(こ)れ害(がい)あるのみ。

現代語訳

孔子先生はこのようにおっしゃった。「異端の学を修めても、害があるだけだ。」

字句の解説

  • 異端(いたん):儒学の本道から離れ、またそれと異なる教え。
  • 攻(おさ)むる:治める。書を読んで勉強する。