論語【為政第二】31. 学んだら自分で考える

AIが利用されるようになり、何が真実だか分かりにくくなったと言われていますが、孔子先生の言葉から、真実は二千五百年前から自分で考えて獲得するものだったと分かります。

お釈迦様の言葉にも「自灯明(じとうみょう)、法灯明(ほうとうみょう)」とあり、「自分自身をともしびとして歩いてゆきなさい」が、お釈迦様の説いた真理である「法」を頼りにするより、先だとおっしゃっています。

孔子先生やお釈迦様がおっしゃったことであっても、情報はうのみにするのではなく、自分でよく考えなさい、ということですから、SNSで見た情報などは他の情報とも照らして自分でよく考える必要がありますね。

書き下し文

子(し)曰(いわ)く、学(まな)びて思(おも)わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し。思(おも)いて学(まな)ばざれば則(すなわ)ち殆(あやう)し。

現代語訳

孔子先生はこのようにおっしゃった。「学んでも自分で考えて実践してみなければ学びを身につけることはできない。自分で考えただけのことを実践し、学ばなければ(行動が独断的になるので)危険だ。」

字句の解説

  • 学(まな)ぶ:書物を読み、師について勉強すること。
  • 思(おも)う:思索し、実行すること。
  • 罔(くら)し:道理にくらい。おろか、無知。
  • 殆(あやう)し:危うい、危険である。