
子夏(しか)孝(こう)を問(と)う。子(し)曰(いわ)く、色(いろ)難(かた)し。事(こと)有(あ)れば、弟子(ていし)其(そ)の労(ろう)に服(ふく)し、酒食(しゅし)有(あ)れば、先生(せんせい)に饌(せん)す。曾(すなわ)ち是(ここ)を以(もっ)て孝(こう)と為(な)すかと。
子夏(しか)が「孝(こう)」について質問した。孔子先生はこのようにおっしゃった。「顔色が難しい。大変な仕事があれば年少者がその労をとるべきだし、酒や食事があれば年長者にまずすすめるべきだ。でもそれだけがまさか考であるとは言えないからね。」
- 子夏(しか)は孔子の弟子で、孔門十哲のひとり。文章・学問に優れていた。孔子より四十四歳年少。
- 色(いろ)難(かた)し、は親や年長者に仕えるときに、嫌だなあという顔をしない、温和な顔つきが大事という意味と、親の表情や顔色から気持ちを察することが重要という二つの解釈がある。
- 事(こと)は仕事。
- 弟子(ていし)は年少者。
- 酒食(しゅし)は酒と食事。
- 先生(せんせい)は親や年長者。先に生まれた人。


