論語【子罕第九】233. 大問題に向き合える人になる

他の木々が葉を落とす真冬になると、常緑樹の松や柏の緑がきわだつね、と先生はおっしゃいます。逆境に陥ってはじめてその人の人格が明らかになることを言われています。大問題が起きたときに、自分の問題として解決に向き合えるのか。松や柏はそれができる人の象徴です。

Becoming Someone Who Can Face Great Problems The Master says that when the depths of winter arrive and the other trees have shed their leaves, the green of evergreens like the pine and oak becomes strikingly vivid. He means that a person’s true character is only revealed when they face adversity. When a great problem arises, can you face it as your own and work toward a solution? The pine and the oak are symbols of those who can.

漢文と書き下し文

子曰、歲寒、然後知松柏之後彫也。
子(し)曰(いわ)く、歳(とし)寒(さむ)くして、然(しか)る後(のち)に松柏(しょうはく)の彫(しぼ)むに後(おく)るるを知(し)る。

現代語訳

先生はこのようにおっしゃった。真冬になると、松や柏が常緑樹であることに気がつく。

解説

  • 歳(とし)寒(さむ)くして:寒い季節になって、真冬に
  • 松柏(しょうはく):松と柏。常緑樹で、寒くても緑をうしなわない
  • 彫(しぼ)む:しおれる、葉が枯れ落ちる
  • 後(おく)るる:遅れる、あとになる
  • 困難や逆境の中でも人格の出来ている人は落胆することなく問題解決に向えることを、寒い季節にも枯れることのない松や柏にたとえている。