論語【子罕第九】215. 先生の人柄を語るエピソード

論語は、孔子が亡くなった後に三千人いたと言われる弟子たちが書いた先生の言行録です。

その人柄を語るエピソードとして、先生は喪服を着た人、礼服を着た人、盲目の人を見ると、その人が自分より年少者であっても必ず起立して敬意を示され、またこの人たちの前をご自分が通りすぎるときは、道を譲るために必ず小走りをされた、とあります。

先生は気配りの人だったのですね。

An Episode That Reveals the Master’s Character
The Analects are a collection of the words and deeds of Confucius, compiled after his death by his disciples, who are said to have numbered three thousand.

An anecdote illustrating his character tells us that whenever the Master saw someone wearing mourning clothes, ceremonial dress, or a blind person, he would always rise to show respect, even if they were younger than himself. Furthermore, when passing such individuals, he would hasten his steps in order to yield the way.

He was a man attentive and sensitive to the needs of others.

漢文と書き下し文

子見齊衰者、冕衣裳者、與瞽者、見之雖少必作。過之必趨。
子(し)、斉衰者(しさいしゃ)と、冕衣裳者(べんいしょうしゃ)と、瞽者(こしゃ)とを見(み)る。之(これ)を見(み)れば少(わか)しと雖(いえど)も必(かなら)ず作(た)つ。之(これ)を過(す)ぐれば必(かなら)ず趨(はし)る。

現代語訳

孔子先生は、喪服を着た人と、礼服を着た人と、盲目の人を見ると、その人が年少者であっても必ず起立して敬意を示された。またこの人たちの前をご自分が通りすぎるときは、道を譲るために必ず小走りをされた。

解釈

  • 斉衰者(しさいしゃ):喪服を着た人
  • 冕衣裳者(べんいしょうしゃ):礼服を着た人
  • 瞽者(こしゃ):盲目の人
  • 少(わか)し:年少である
  • 作(た)つ:立つ、起立する
  • 趨(はし)る:(腰をひくくして・敬意を示して)小走りに歩く 尊者に道を譲るとき、小走りする歩きかた。