
曾先生(曾子)は、リーダーとして生きることは重い荷物を持って遠いところまで行くようなものだけど、それを引き受けて生きて欲しい、とおっしゃいます。重い荷物とは、リーダーに課せられた仁の体得と実践。リーダーは部下に仁愛をふりそそぐことが役目で、それは大変なこと。でも、だからやりがいがある。それが死ぬまで続くから遠い。それでもいいと言って生きてもらいたい、という章句です。
Life Is Like Carrying a Heavy Burden Over a Long Distance
Master Zeng (Zengzi) says that living as a leader is like carrying a heavy burden over a long distance, and urges us to accept that responsibility and live accordingly. The “heavy burden” refers to the internalization and practice of benevolence (ren) demanded of leaders. A leader’s role is to show benevolence toward their subordinates, which is no easy task—but that is exactly what makes it worthwhile. It is “long” because it continues until death. This is a passage that calls on us to live with that understanding and accept it.
漢文と書き下し文
曾子曰、士不可以不弘毅。任重而道遠。仁以爲己任。不亦重乎。死而後已。不亦遠乎。
曾子(そうし)曰(いわ)く、士(し)は以(もっ)て弘毅(こうき)ならざる可(べ)からず。任(にん)重(おも)くして道(みち)遠(とお)し。仁(じん)以(もっ)て己(おのれ)が任(にん)と為(な)す。亦(また)重(おも)からずや。死(し)して後(のち)に已(や)む。亦(また)遠(とお)からずや。
現代語訳
曾先生(曾子)はこのようにおっしゃった。学問を志すりっぱな人は、寛容で強い意志を持っていなくてはならない。その背負った任務は重く、道は遠い。仁の実践を自分の任務とするのだから、重い。それが死ぬまで続くのだから、遠い。
解説
- 士(し):学問、道徳を身につけたりっぱな人。
- 弘毅(こうき):心ひろく、志が堅固である。寛容さと強い意志。
- 任(にん):まかせられた役目。任務。つとめ、しごと、責任。


