
孔子先生は、調べずに自分の直観で何か言うことはしない、とおっしゃいます。自ら見聞きして下調べしたことを人に話すようにされています。不確かなことを言わないように、慎重に言葉を使われたのですね。
Not Speaking of Uncertain Things
Master Confucius said that he never spoke on intuition alone without first looking into a matter. He made it his practice to speak to others only about what he had personally seen and heard and had checked beforehand. He chose his words carefully so as not to say anything uncertain.
漢文と書き下し文
子曰、蓋有不知而作之者。我無是也。多聞擇其善者而從之、多見而識之、知之次也。
子(し)曰(いわ)く、蓋(けだ)し知(し)らずして之(これ)を作(つく)る者(もの)有(あ)らん。我(われ)は是(こ)れ無(な)きなり。多(おお)く聞(き)きて其(そ)の善(よ)き者(もの)を択(えら)びて之(これ)に従(したが)い、多(おお)く見(み)て之(これ)を識(しる)す。知(し)るの次(つぎ)なり。
現代語訳
孔子先生はこのようにおっしゃった。「知りもしないのに創作するものがいるだろう。私はそういうことはしない。多くのことを聞いてその中からよいものを選んでその原則に従い、多くのものを見てそれらを覚えておく。知者の次くらいではあるだろう。」
解説
- 蓋(けだ)し:まさしく。たしかに。思うに。
- 之(これ)を識(しる)す:見たものを覚えておく
- 知(し)る:知者である、物事の本質を理解する、悟る

