論語【雍也第六】134. 乱世に美貌は禍のもととなる

孔子先生は、乱世において人目にたつ美貌があると禍が避けがたく危険だとおっしゃいます。口先が上手いのは先生は本来、お嫌いですが、それでも口先の上手さくらいないと美貌では自分が守れない、とおっしゃいます。誰のことを言っているのか気になりますね。イケメンの弟子がいたのでしょうか。

Beauty is the Root of Misfortune in Troubled Times
Confucius said that in times of disorder, possessing striking good looks makes it hard to avoid misfortune and is therefore dangerous. Although he generally disliked glib talk, he remarked that without at least some eloquence, mere good looks cannot protect a person. I wonder who he had in mind—perhaps he had a particularly handsome disciple?

漢文と書き下し文

子曰、不有祝鮀之佞、而有宋朝之美、難乎免於今之世矣。 子(し)曰(いわ)く、祝鮀(しゅくだ)の佞(ねい)有(あ)らずして、宋朝(そうちょう)の美(び)有(あ)るは、難(かた)いかな今(いま)の世(よ)に免(まぬ)かれんこと。

現代語訳

孔子先生はこのようにおっしゃった。「祝鮀のように弁舌が巧みではなくて、宋朝のように美男子であれば、今の世の中で禍を避けることは難しいだろう。」

解説

  • 祝鮀(しゅくだ):衛の大夫。祝は、宗廟の祭祀の官。霊公に仕え、雄弁であったといわれている。
  • 佞(ねい):へつらう、おもねる、弁舌巧みである
  • 宋朝(そうちょう):宋の公子で美男子であったという。
  • 免(まぬ)かれる:禍を免れる、危難を避ける