老子 道徳経

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老子【微明第三十六】陰陽の働きを知る

老子は、何かを縮めようとするならまず引っ張って伸ばし、弱くするならまず強め、やめたいことはまずさかんにし、奪いたいならまず与えなさいと言います。これが道の陰陽の働きで、ある力を加えると、必ず反対の力が働く性質があることを言っています。さらに...
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老子【仁德第三十五】道と共に生きればつきない

大自然・大宇宙の生みの親である道とともにこの世を生きていればわざわいを受けることはなく、平安に、安泰に生きてゆけるのだと老子は言います。しかし道には美しい音楽やおいしいお料理のような魅力はなく、「道とはこんなものだよ」と語ることもできない、...
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老子【任成第三十四】小さくて大きい道のはたらき

老子道徳経の「道」は宇宙の根源であり、万物を産みだし、育て、生命を終えたものたちが帰る場所でもあります。このように表現すると道は偉大なものだという感じがしますが、一方で道は生み育てた万物を所有も支配もせず、またこのような優れた働きによる名声...
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老子【辯德第三十三】足るを知る者は富む

他人を見抜く能力がある人には知恵があるけれど、実は己を知るのはもっと難しく、それができる人こそ明哲である、と老子は言います。他人との競争に勝つことのできる人には権力や能力など外界を動かす力があるけれど、実はそれより難しいのが己に勝つ、克己で...
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老子【聖德第三十二】素朴さを守り、人を活かす

老子は、リーダーが人々を統括する方法として、命令して従わせる、ではなく、人間の本質を理解して活かすことを考えれば、人々の方からあなたの下で働きたいとやってきて、リーダーは自然に敬われるようになる、といいます。全ての人は宇宙の根源である「道」...
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老子【偃武第三十一】戦争では葬儀の礼法で死者を悼む

老子は軍隊は不吉だといいます。最新兵器の力などは自然の理に反するから、りっぱなリーダーは文治政治につとめ、やむを得ない場合だけ軍隊を用い、しかも勝利に執著しません。戦争の勝利を美徳とすることは人を殺すことを喜ぶことに等しく、そのようなリーダ...
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老子【儉武第三十】優れたリーダーは軍隊で国を強くすることはしない

宇宙の摂理である道を心得ていれば、軍隊を強くして天下を治めるということはない、それが巡り巡って良い結果をもたらすのだ、と老子は言います。大軍のいる所には、人民にとっては困難しかありません。軍に踏み荒らされた田畑では、次の年は必ず凶作となりま...
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老子【無爲第二十九】力づくより自然の力を利用する

力づくには限界があるから、宇宙の法則、自然の摂理にしたがう方がいいよ、と老子は言います。外界を自分の思い通りにしたいという思惑が上手くゆくことはなく、それよりも自分はやりすぎることのないように、無駄づかいをすることのないように、また驕り高ぶ...
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老子【反朴第二十八】世の中には常に逆の価値があるから大局を見る

男と女、白と黒、栄誉と屈辱、この世には対極的な性質のことがあるけれども、その両方あることをよく承知しておきなさいと老子は言います。そうすれば、この世の全てを受け入れて流れる谷川のような存在になり、すると宇宙の根源と一体になるから、徳があなた...
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老子【巧用第二十七】皆の力を引き出す理想のリーダー

老子にとって理想のリーダーは、宇宙の根源である道の在り方を自分のものとしているからものごとの進め方に強引さがなく、言葉を慎重に選ぶから失言がなく、計っていないのに数字に正確で、奪おうにも奪うことのできない知識や技能を身に着けており、他の人と...