【易経講話】序卦伝上編 (1~30番目の卦迄)

「序卦伝(じょかでん)」は易経の注釈で、八卦を二つ並べてできた六十四卦の並び順を説明しています。天の卦である乾(けん)と地の卦である坤(こん)が交わって天地が創造され、国家ができ、組織ができ、子どもが生まれ、事物が創造され、成長し、変遷を経て滅び、また始まる物語といえます。
なお、序卦伝が上編に三十卦、下編に三十四卦と分かれている理由については不明ですが、昔は書物が竹簡・木簡であったため、一巻のボリュームが六十四卦では大きくなるすぎるためではないかと考えられます。

  • 序卦伝は、六十四卦の順序を立てて今の易経のように配列された理由を説明する注釈。
  • 一つ一つの卦を理解するには、六十四卦全てを知っていなければならない。六十四卦の名前は記憶しておく必要がある。
  • 六十四卦の配列は、このようにものごとが変化する可能性が比較的多いという順に並んでいる。
  1. 天の卦。

2. 地の卦。

3. 万物が発生する卦。まだ発育しない。

4. 蒙昧無知。まだ幼稚な状態。

5. 幼稚なものが他からの養いを求める。飲食の需要。

6. 飲食物など必要なものをめぐって争い、訴える。

7. 戦争。師とは大勢の人。大勢の人が争う。

8. 多くの人が集まって相親しむ。

9. 留めて蓄える。小さいものを蓄える、少し蓄える。

10. 礼儀が行われる。衣食足りて礼節を知る。

11. 礼儀が行われ、家庭も国家も安泰に。天下泰平。

12. 治極まれば乱を生ずる。上下の意思が通じない。乱世。

13. 多くの人が心をひとつにして天下を平定する。

14. 富裕の卦。多くの人やものが付き従ってくる。

15. 謙遜。富めば富むほどへりくだる。

16. 悦び楽しむ。多くのものを失うことなく安泰。

17. 他の人が自分に随い、自分が他の人に随う。

18. 安楽が長く続いて事故、壊れが出て来る。

19. 高く大きくなる。いろいろな事変を経て大きく。

20. 高いものを四方から仰ぎ見る。徳が高い、事業が偉大。

21. 万障を排して外からきたものと合同する。

22. 礼儀をもって飾り整え、順序立てて合同する。

23. 剥ぎとられて尽きる、盛んに伸びて尽きる。

24. 腐敗した社会を何とかしようと下層に一陽が生ずる。

25. 少しの妄念邪念もなく、至誠真実である。根本に復る。

26. 物を大いに蓄える。大なる道徳、才能、人物、事業。

27. 養う。自分の肉体、精神、国家、天下を養う。

28. 大いに動き、人に過ぎたることを行うことができる。

29. 険難の中に落ち込む。あまりやりすぎると失敗する。

30. 穴に落ちてどこかについて止まる。離は麗(つ)くなり。