【易経講話】序卦伝下編 (31~64番目の卦)

八卦を二つ並べてできた六十四卦の並び順を説明する「序卦伝(じょかでん)」の後半です。

最後の六十四番目の卦が「未済(びせい)」で、「未だ成らず」ですから、物事は完成されず、六十四卦の最初に戻り、また乾と坤(=天と地)から新たな物事が生み出され、六十四卦は永久に循環します。

31. 男女相感じ相愛する道を説く。夫婦の道が定まる。

32. 恒とは久しきなり。久しく変わらないこと。

33. 退く。隠遁する。いつまでも久しくとどまれない。

34. 引っ込んでいたので盛んな勢いが出てきた。

35. 進む。日の出の勢いで昇る。

36. 進みすぎて傷つきそこなわれる。夷は傷(やぶ)れる。

37. 傷を受けてやぶれた人は必ず家へ帰って来る。

38. 家の中で意志感情が食い違う。心がひとつにならない。

39. 和合しないから険阻艱難になる。一歩進めない。

40. 険阻艱難が解けて心がゆるやかに。

41. 油断をして失策が出る。持っているものを失う。

42. 気が引き締まって益を得るようになる。物が増える。

43. 物が増して裂け敗れる。大きくなりすぎて崩壊する。

44. あふれて外に出たものが遭う。

45. あつまる。水が沢にあつまる。人や物があつまる。

46. 物があつまり盛んになって高く上へ昇る。

47. 上へ上へ進み、困窮する。沢に水がなくなる。

48. 上で困窮して下へ戻る。低い井戸には水がある。

49. 井戸は時々、底から掃除してきれいにする。一新する。

50. 器にものを入れて煮ることで新たな物に変化させる。

51. 震は天子の宝である鼎を扱う長男。活動して天下を養う。

52. 動いたら止まる。動かざること山のごとし。

53. 漸次に少しづつ進む。

54. しかるべきところへ落ち着く。

55. ゆたかで大きい。落ち着く場所がよろしきを得た。

56. 盛んなものが衰えて居場所を失い、流浪の旅に出る。

57. 柔軟にして小さくなってへり下り、人のところへ入る。

58. 悦ぶ。他人のところへ上手く入れた。

59. 物が離れ散ずる。悦んで気が緩み、失敗して離散する。

60. 気を引き締める。締めるべきところは締める。

61. 気を引き締めて誠実であることを他の人が信用する。

62. よいことが小さく過ぎる。事業が成就する。

63. 既に成る。成そうとすることがことごとく成就する。

64. 未だ成らず。物事がまだ完成されていない。