論語【雍也第六】142. 理想の国を実現する

孔子先生の人生は千転万化したものの、主張を受け入れてくれる諸侯にはなかなか出会えません。それでも、政治を変えることで先生が理想とした道義にもとづく国とすることは可能なのに、と考えていたのですね。

Realizing the Ideal State
Though Confucius’s life took many twists and turns, he did not encounter any ruler who truly embraced his teachings. Even so, he reflected that by reforming politics, it should have been possible to create a state founded upon the moral path he envisioned.

漢文と書き下し文

子曰、齊一變、至於魯。魯一變、至於道。
子(し)曰(いわ)く、斉(せい)一変(いっぺん)せば、魯(ろ)に至(いた)らん。魯(ろ)一変(いっぺん)せば、道(みち)に至(いた)らん。

現代語訳

孔子先生はこのようにおっしゃった。「斉が政治改革を行えば、魯のような国になるだろう。魯が政治改革を行えば、道義を重視する理想的な国家になるだろう。」

解説

  • 斉(せい):春秋時代の国名。孔子の祖国である魯の北に位置していた。 参考:Wikipedia 姜斉
  • 魯(ろ):孔子の祖国。参考:Wikipedia 魯
  • 一変(いっぺん)せば:政治改革を行えば
  • 道(みち)に至(いた)らん:道義を重視した理想的な国家になる